令和8年度 河川基金助成事業 国土交通大臣賞を受賞しました

指導教員の中村恭志は、公益財団法人 河川財団が授与する「令和8年度 河川基金助成事業 研究者・研究機関部門 国土交通大臣賞」を受賞しました。

令和8年度 河川基金助成事業 国土交通大臣賞は、河川財団が運営する河川基金の助成を受けて実施され、令和7年度に完了した研究課題のうち、特に優れた成果を挙げた研究に授与されるものです。本年度は107件の研究課題の中から単独で受賞しました。

本研究では、代表的な救命胴衣の種類を取り上げ、着用時の流水中での人体の浮上を検証し、河川に適した救命胴衣の種類を明らかにしました。救命胴衣のプールでの性能の確認実験、数値解析による性能評価等を組み合わせて行うことにより流水中での安全性を評価しており、実用上重要な知見が得られています。得られた知見は、救命胴衣の認証基準等について科学的な根拠を与え、今後の水難事故防止に資する内容です。

8月21日に開催された令和8年度 河川基金助成事業 成果報告会において受賞式が行われ、賞状が授与されました。

 

左側:中村恭志准教授

左側:中村恭志准教授

受賞研究における、救命胴⾐のプールでの性能確認実験

受賞研究における,救命胴⾐のプールでの性能確認実験

受賞研究における、河川における救命胴⾐着⽤者のシミュレーション

受賞研究における,河川における救命胴⾐着⽤者のシミュレーション 関

大学Webニュース:

 

修士論文発表会が開催されました

2026年3月修了の修士論文発表会が開催されました.研究室からは5名の修士課程学生が発表を行い,質疑応答を通じて研究成果の纏めを行いました.大変立派な発表でした.おめでとうございます.

学部生の研究体験

学部の学生さんが研究活動の体験ため,研究室を訪問し,シミュレーションを実行してくださいました.淡水と泥水の流水を想定し,歩行時に加わる力を調査しました.

流速10cm/sの淡水中の歩行動作時

流速10cm/sの泥水中の歩行動作時

土木学会 水工学講演会にて発表を行いました

郡山で開催された水工学講演会(土木学会)にて,修士過程の学生さんが研究発表を行いました.用水路における事故では体に加わる流体力が増加し,危険性が増すと言われています.研究では様々な用水路幅,水深,流速に対し.網羅的にシミュレーションを実施し,その危険性をまとめました.成果は論文集へ掲載される予定です.素晴らしい発表でした.おつかれさまです!

水難事故に気をつけましょう[啓発動画が公開されました]

比較的流れの速い箇所で溺れる原因のひとつに”フット・エントラップメント”があります.流れの速い箇所で不用意に立ちあがろうとすると,水中の岩などに足先が嵌り込み,流れの水圧で水中へ押しつけられる恐れがあります.水難事故の防止には”救命胴衣”を着用すること,それに加え,流れの速い箇所では足先を上げた姿勢”ホワイトウォーター・フローティングポジション”を取ることで”フット・エントラップメント”を避けることができます.

最近の研究から

水中の岩や樹木,投棄された粗大ゴミなどに足が挟まれた場合,流れの力に抗い立ち上がることができず溺水に至る恐れがあります.このタイプの事故をフット・エントラップメント事故と呼びます.その危険性を周知するため人体と流れの連立シミュレーションを行い,人体に加わる力などを可視化しています.

ホワイトウオーター・フローティング・ポジションはフット・エントラップメントを避ける一つのテクニックです.もし流れに飲まれた場合,足を水面近くまで上げた姿勢で漂流することで,足が水中の障害物に補足される危険を避けることができます.ただし,救命胴衣を着用することが水難事故防止の最も大事な対策であることを忘れないようにしましょう.

河川での水難事故防止の啓発に研究成果を使っていただきました

 

公益財団法人 河川財団 は「健全な河川生態系や水循環系の保全・再生、合理的な河川維持管理手法の開発や良好な水辺利用の促進」など,我が国の河川に関わる広範な活動を行なっています.本研究室で行いました溺水シミュレーションが河川財団のYouTubeチャンネルで公開されることになりました.河川での事故の特徴として「速い流れの存在」があります.そのため,流水中に潜む流木など障害物に体が接触した場合,流れにより障害物に押し付けられ,水中で身動きができなくなる事故(ボディ・エントラップメント)が起こることがあります.事故による被害を防止するためには,「水場に近づく場合はライフジャケットを着用する」ことに加え,流れがあるところで水に落ちたときには「膝とつま先を持ち上げた漂流姿勢で流される」ことも重要となります.