JSTとJICAの支援を受けた国際協働研究プロジェクトに参加しています。カンボジアにある東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖を対象とし、その流れを解析できるシミュレーションモデルを開発することがゴールです。今回は10日間の滞在で修士1年と学部4年生の学生2名が一緒に参加しました。現地にて超音波流速計(ADCP)を用いた流速の観測を湖内を横断しながら実施した後、世界遺産であるアンコールワット遺跡に隣接する観光都市シェムリアップで開催された国際シンポにて発表しました。
湖とメコン河を結んでいる河川で第一回目の観測です.
時折、タイやベトナムなどとの国際航路の大型船が通りすぎていきます。
観測の合間には食事で栄養補給.現地での郷土料理も観測の楽しみのひとつです.今回はアリの炒めものを美味しくいただきました.
湖に向かいます.舗装路ではありませんから、4輪駆動車で揺すられながら移動します.
湖は雨季になると10m程度水深が深くなります.そのため船着場は特になく、道路が水の中に沈む先端が船着場となります.水面が高くなるにつれ移動していきます.
流速計に内臓されている磁気コンパスとジャイロを観測前に補正します.踊りのように見えますが、かなり難しいものです.
観測開始です.右の小さいボートに流速計が付いており、船で引っ張りながら湖内を横断します.
横幅は大人2名が座るといっぱいの船です.屋根は毛布で代用します.
湖内の様子.
岸に近づくと水没した灌木群が確認できます.
トンレサップ湖には多くの水上集落が点在しています.この集落の中には寺院もありました.
観測終了、お疲れさまでした.
観測の後はシェムリアップへ移動し国際会議で発表です.学生2名に発表をしてもらいましたが、立派な発表でした.上は宿泊したホテル.国際会議の会場だけあってなかなか立派なホテルでした.
学会最終日にはテクニカルツアーです.トンレサップ北部はラムサール条約の対象地となっています.今回はその管理所にお邪魔しました.
こちらが管理所.やはり水上に浮かんでいます.
現地水上集落の居住者の方を招いてワークショップが開催されました.