最近の進展

人体ー流体連成モデルDRUMでは、水から人に働く力を圧力等から求めます。そのため、力の推算が正確かどうかは重要です。下の例は、人体の代わりに作用する力(抗力)が良く分かっている球体を考え、球体に働く力の再現性を確認した事例です。乱流による抗力減衰域では力を過大に推算しているものの、四角点の計算結果は赤線で示される既往研究と良く一致していることがわかります。

Best Poster Presentation Awardを学生が受賞

カンボジアのプノンペンで行われた国際会議(9月15日,The 4th international symposium on conservation and management of tropical lakes)にて,最優秀ポスター発表賞を学生が受賞しました.トンレサップ湖における大腸菌輸送を湖全域で解析する研究での受賞です.おめでとう!

最近の進展2

カンボジアのトンレサップ湖の研究について、カンボジアの首都(プノンペン)で開催される国際会議で学生が発表してくれます。湖内部での流れを解析し、それによる細菌の輸送を検討しようとしています。広大な水域の場合には風により駆動される流れが重要になります。研究では風データの入力の有無による変化も検討しています。

湖全域での細菌の輸送解析(左は風を無視した場合、右は風まで考慮した場合)

 

湖北部での細菌の輸送解析(左は風を無視した場合、右は風まで考慮した場合)

 

最近の進展

流れと人のシミュレーションモデルDRUMを用いた研究を来月の学会で発表します。水中では人には大きな力が加わり、流れにより容易に運ばれてしまいます。多少の凸凹は簡単に乗り越えてしまいます。研究では水難事故で被害者の捜索範囲を大凡推測できるように、流速によってどの程度の速さで運ばれるのかをまとめることを目指しています。

3D流動モデルの習得に海外から研究者が滞在

カンボジア工科大学のDavin先生が研究室に滞在しました。カンボジアトンレサップ湖での病原性細菌の輸送のシミュレーションへ、我々が開発している3次元流動モデルを適用する研究をしています。Davin先生は3次元モデルの設定方法や実行方法などの習得のため、研究室に滞在しました。写真はゼミでご自身の研究や、カンボジアの文化について発表をしていただいた際のものです。

可視化-2

可視化の続きです。卒業に向けて研究の成果が色々出てきます。その中から1例。流れの中で足が挟まってしまった場合のシミュレーションです。流速は2m/sで大雨の時の川の流速程度でしょうか。胴体の部分に4kgfの浮力を与えているのですが、流れに押さえつけられて、上体を起き上がらせることができません。