呑川での現地観測は継続的に実施しています。
河道には海水が浸入してきますので、海の水面の高さである潮位によって状況が大きくことなります。そのため、小潮、大潮など潮位変化の大きさの違う時期、あるいは1日の中でも干潮、満潮と異なる時間での変化を観測します。この日は水面にスカムが発生しているのが見られました。
スカムは水面に浮遊する汚濁固形物です。下水道等から流入・堆積した汚濁物質が嫌気的状況で発生するガスにより水面へ浮上してくると考えられています(嫌気的状況は水中の酸素濃度が枯渇した状況で、流れが弱い場合や、塩水の層が底に長期間留まるとなりやすいことが知られています)。今回も修士2年の学生が中心に実施してくれました。現地観測結果がスカム抑制に結び付くよう頑張りましょう!