国土交通省関東地方整備局のリバーカウンセラーを務めています。その関係で現在建設工事中の群馬県八ッ場ダムの現場視察に参加させていただきました。現在、ダム堤体のコンクリート打設が20%程度終了しているとのこと。ダム建設に伴い水没する地域について、様々なサポートが実施されているとの説明がありました。
右奥かすかに見える橋のさらに奥が八ッ場ダム堤体のサイトになります。
ダム堤体の建設現場。トラック・クレーンなど重機がある場所はダム堤体です。ミルフィーユを重ねるように下側から1mずつコンクリートを重ねていきます。現在20%の高さまで完了。中央に見えるパイプはダム完成後に水を放流するパイプとなるもので、堤体を積み重ねていく際に埋め込んでしまいます。
これが放流パイプの近景。
打設するコンクリートはロープウェイ(上の写真の黄色の筒)で堤体上に運び、8tトラック(上の写真の奥に見える黄色のトラック)に積み替えて打設箇所に運びます。奥の斜面上にかすかに見える青線が完成時のダム堤体のシルエットになります。
スランプ0のコンクリを試用し、ブルトーザで均一に伸ばし、締め固めます。
ミルフィーユのようにコンクリ層を重ねていきますが、新しい層を打設する前には、既設層の表面を清掃する必要があります。上の写真はこの作業。なお、完成すると後ろ側斜面の頂上がダム天板の位置となります。