最近の計算結果

河川には堰や橋脚、水制など様々な工作物があります。それら工作物は流れを調え、河川水位をコントロールするなど、河川の有効活用と防災に役立っています。その一方、河川での水難事故のかなりの件数がこれら工作物周辺で生じています。研究室では様々な河川工作物を取り上げ、その周辺で生じる複雑な流れの危険性を人体と流れの同時解析シミュレーションで明らかにする研究をしています。下の動画は卒業研究として取り組んだ水制周辺での溺水シミュレーションです。岸近くの流れの勢いを弱めるため、岸から河川中央へ張り出して設置される水制では、その後部に渦を伴う複雑な流れが生じます。誤って水制から転落した場合、水制後部の渦を通過する時に水中へ何度も引き込まれてしまう可能性が研究により示唆されています。

(実際の3倍速で再生)

(人体周辺のズームアップ;実際の3倍速で再生)